グーグル検索などで、自分の会社の社名や、取り扱っている商品・サービスの名称、店舗名等と、同じか似たような商標を使っている会社を見つけることもあるのではないでしょうか?
このような場合、どのような対応をすればよいか、商標の観点からご案内します。
まず、前提として、その商標を自社で商標登録しているか否かで対応方法は変わってきます。
もし自社で商標登録をしているのであれば、諸々調査のうえ、必要に応じて、その会社に警告書を発送する等、自社の商標権を尊重してもらうよう対応すべきでしょう。
しかし、本稿では、自社の商標を商標登録していないことを前提とします。
最初にやるべきことは、その会社が、当該商標を商標登録していないかを調査することです。
(本来であれば、その会社のみならず、網羅的に自社商標と同様の商標を誰かが商標登録していないかを調査すべきですが、ここでは、ひとまず”見つかった会社”のみを対象とします。))
商標を調べる方法は、簡易的なものとして、特許庁が提供している商標等の知的財産権のデータベース”J-PlatPat”を用いて検索する方法があります。
もちろん、弁理士のような専門家に商標の調査を依頼することもできます。
商標調査のご依頼
商標調査は、自社がその会社の商標権を侵害していないかを確認するために行います。
仮に商標権を侵害していたとなると、当該商標の差止や損害賠償といった問題になってしまいます。
商標を調査すると、概ね、以下のようなことがわかります。
1.その会社は何も商標登録していない
2.その会社は商標登録しているが、全く異なる商標を商標登録している
3.その会社は自社と同じような商標を商標登録しているけど、指定している商品・サービスは自社の取り扱い商品・サービスとは全く異なる
4.その会社は自社と同じような商標を商標登録していて、指定している商品・サービスも自社の取り扱い商品・サービスと同じ
基本的に、1.~3.のケースは問題がなさそうです(ただし、「その会社」以外の会社が同様の商標を登録している可能性はあります。この点はご留意ください)。
4.のケースは、その会社の商標権を侵害している可能性があります。よって、4.のケースは残念ながら”手遅れ”の可能性があります
ここで、特にご留意頂きたいのは1.~3.のケースです。
さしあたって問題なそうですが、このまま放置してしまうと...他社に先を越されて(他社に同様の商標を商標登録されてしまって)4.のように商標権侵害の問題が発生してしまうかもしれません。
ですので、1.~3.のケースでは、手遅れになる前に対処しておいた方が良いですね。
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