商標を特許庁に出願してから商標登録されるまで、どれ位時間がかかるか、ご存じですか?
これは、特許庁内部での手続や審査の時間ということになりますが、最近はだいぶ早くなりまして、早いときには4ケ月位で登録査定や拒絶理由通知書(出願された商標に登録すべきでない理由がある場合に送られてくる書類)が送られてきます。一般的には6ケ月位をみておけばよいでしょうか。審査官を悩ますようなチョット難しいものは審査が長引く傾向もあるかなと、個人的には見ています。(どのような商標が”審査官を悩ます商標”なのか、機会があれば今後ご紹介したいと思います。)
これを早いと感じる方、遅いと感じる方、色々いらっしゃるかと思います。
が、わたし的には、昔は平気で1年以上かかっていたので、ビックリするくらい早くなったなぁと感じます。
裏話という程でもありませんが、商標関係の条約がありまして、その条約の縛りによって、特許庁は出願日から1年6ケ月以内に、出願された商標に拒絶すべき理由を発見できない場合は登録査定を出さなければならないと商標法で定められているのです。つまり、実質的に、特許庁は出願日から1年6ケ月以内に審査を終了しなければならない訳です。特許庁も法律で期限を切られている以上、守らない訳にはいかないので随分と審査のスピードを上げたのでしょう。
審査期間が短くなるのは大変良いことと思いますが、審査の質も十分維持して頂きたいですね。
厳密には、商標登録されるのは、特許庁が登録査定を出した後に、出願人が登録料を納付してからになりますので、上で4ケ月とか6ケ月と申しましたが、商標登録されるのは、さらに1,2ケ月後になりますね。