商標の身近さをデータから

1年間に商標が何件くらい出願されているか、ご存じですか?

ここ5年くらいは、1年間に約11万件ほどで推移しています。

ちなみに、特許の出願は5年くらい前までは、1年間に約40万件もの出願があったのですが、最近では30万件近くにまで減ってきています。これは、経営環境の厳しさから、各社が特許出願費用を削減していることや、加えて大手企業が「量」より「質」に特許出願方針を転換してきていることによると思われます。

これに対して、商標の出願件数は比較的に安定しているといえます。

では、中小企業はどのくらい商標を出願しているのか?

最近5年くらいは、1年間に約5万件です。

もう少し細かく、中小企業の商標出願の内訳を見てみます。

最も多いのが、卸・小売業で29%。
次に、製造業が27%。
3番目がサービス業で17%。

さらに細かく。
製造業の中では、食料品・飲料・飼料が最も多いです。
次いで、化粧品などの化学品。
次が、娯楽用機械・医療用機械などです。

今度は、中小企業の商標出願を都道府県の観点から。
当然のことながら東京都の中小企業の出願が圧倒的に多く、次に大阪府がくる、という感じです。

そんな中で、チョット特徴的なのが、
富山県の中小企業では、化学の分野、
福井県では機械の分野、
和歌山県・岡山県では雑貨・繊維の分野での商標出願が多くなっています。

珍しく数字をご紹介しました。

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