以前、1年間で約10~11万件の商標出願がある、ことをお伝えしました。
結構な件数と思いますが、そもそも商標を出願する人は、なぜ商標登録しようとするのか?
こんなにたくさん。
まず、やはりその商標を安全に使っていきたいからではないでしょうか。
商標登録せずに商標を使っている場合、他の人に同様の商標を登録されてしまうと、その商標使えなくなってしまいますので...
あとは、やっぱり、ブランドをマネされたくないから、ですね。
商標登録していないとマネされても文句がいえません、基本的には。
たいていの企業経営の教科書的な本には、「ブランド」は「経営上重要な無形資産」であると書かれていると思います。
なので、「ブランド」を時間をかけてしっかりと育てていくことが重要だと...「ブランドの育成」ですね。
その通りだと思います。
が、その時間をかけて大事に育てた「ブランド」を「まもる」ことまではあまり書かれておりません。
ある日突然自社ブランドが使えなくなる...大変な悲劇です...
よく不祥事を起こした企業のブランドが「地に堕ちる」なんてことを聴きますよね。
でも、その後誠実な企業活動を行っていけば、ブランドが「復活」することもあります。
商標登録していなかったことは、事業を行っていくうえで落ち度があったかもしれないです。でも不祥事を起こすほど悪いことをした訳ではない。
ところが、自社ブランドを他の人に商標登録されてしまったら...「復活」はありません。