流行語を安易に使うのはキケン

2015年の流行語大賞年間大賞

2015年の流行語大賞年間大賞が発表されました。
今年も、もうそんな時期なんだなぁと思いつつ…

「爆買い」
「トリプルスリー」

日常的に新聞・テレビなどでよく聞く言葉でした。

こうした流行語、色々な場面で使ってしまいたくなるのですが、ビジネスで使うのはキケンかもしれません。

流行語は商標登録されていることもある

流行語大賞や年間大賞に選ばれた言葉、或いは、これらに選出されなかったけれども流行った言葉などは意外と商標登録されていることが多いです。

「自社でどうしても商標として使いたいから」
「多くの事業者が使いたいだろうから自分で取ってしまおう」
「偶然、流行る前から商標登録していた」

などの理由で、流行語が商標登録されていることがあります。

ですので、流行に乗っかるように、ビジネスで安易に流行語を使うのはキケンです。

キケンなのは流行語だけでない

上で「ビジネスで流行語を使うのはキケン」と述べたばかりですが、実は、流行語に限らず、安易なネーミングはキケンです。

特許庁が提供している知的財産権のデータベース「J-PlatPat」で、条件を設定しないで商標を検索すると約180万件の登録商標(出願中の商標を含む)がヒットします。

ビジネスで使おうとして思い浮かんだネーミングが、偶然、この180万件のいずれかの登録商標と同じか似ている、ということはかなり高い確率で起こってしまうでしょう。

実際に、弊所でご相談を受ける商標も調べてみると、既に他社に商標登録されてしまっている、ということが多いです。

キケンを避けるには

他人の登録商標と同じか似たような商標を使ってしまうと、その他人の商標権を侵害することになります。そうなると、商標の使用差止、損害賠償といった問題につながってしまいます。

このようなキケンを避けるには、商標を使う前に「商標調査」を行うことが有効です。

商標調査は、商標のデータベースを検索して、自分が使おうとしている商標と似たような他人の登録商標がないことを確認する作業です。

商標調査は、上で述べた「J-PlatPat」を利用してご自分で行うこともできますが、専門家である弁理士に依頼することをオススメいたします。

商標調査のご依頼

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