コンサルタントの方ご注意を!

ネーミングをすることは弁理士の仕事ではありません。

が、この商標とあの商標は似ている似ていない、みたいなことはよく考えるので、職業柄たくさんの商標に接しています。

なので、ネーミングの「法則」というか「傾向」みたいなものは把握してまして、いくつかパターンはあるのですが、よくあるネーミングのパターンを1つご紹介します。

”ネーミングによくあるパターン”その①

<特徴1> 商品やサービスの内容を暗示させている
企業名、商品名、サービス名などを通じて、商品・サービスの内容を伝えたいと考えるのがネーミングをする人の心理です。
でも、商品やサービスの内容をそのまま商標にしてしまうと、全然面白いネーミングでないので、少しひねって「暗示」にとどめるのですね。

<特徴2> 2つの言葉を組み合わせている
特徴1と関連しますが、1つの言葉では、商品・サービスの内容を暗示しにくいためです。
言葉を3つ、4つ組み合わせてしまうと、伝える情報は増やせますがネーミングとして長過ぎる。
ので、2つが一番しっくりくるんですね。

具体的に

コンサルティング会社の会社名を考えてみましょう。

サービスの内容を暗示させたい場合、まず、それらしい言葉を捜してみます。
コンサルティング会社の場合、そのサービス内容は”クライアントが今よりも良い会社になれるようにお手伝いする”的なことだと思います。
とすると、つぎのようなキーワードが思い浮かびます。
[brain][partner][best][future][support][agent][next][assist][force][engine][value][innovate][create][raise]などなど。

で、上のキーワードを2つ組み合わせると...
コンサルティング会社の会社名っぽくなりませんか。もっと良い会社にしてくれそうな。

もう少し付け足すと

IT系コンサルだと、[IT][net][web]とかもつけたくなりますね。

コスト削減系コンサルだと、「price][cost][save][cut][less]あたり。

士業コンサルだと、なんといっても[samurai]。あとは[先生]とか。

結局

何が言いたいかといいますと、結構同じ業界内で同じようなネーミングをしてしまうんです。
で、もうご察しかと思いますが、似た者同士の商標が2つあって、片方が商標登録してしまうと、もう片方は使えなくなる...

ということで、ご注意を!

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